「2023年と2024年NPB打撃成績の比較分析:ボールの違いが与えた影響とは?」

NPB

2023年 セントラルリーグ 打撃成績

打率 試合 打席 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 盗塁刺 犠打 犠飛 四球 故意四 死球 三振 併殺打 長打率 出塁率
.244 143 5335.3 4776 502.5 1166 201.3 19 107.2 1726.8 483.8 56 29.7 101.3 30.8 386 26.8 47.8 1047.8 102.2 .362 .306

2023年 パシフィックリーグ 打撃成績

打率 試合 打席 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 盗塁刺 犠打 犠飛 四球 故意四 死球 三振 併殺打 長打率 出塁率
.241 143 5338.5 4773.2 493.5 1137.3 196.2 18 101.2 1673 468.7 75.8 34.7 100.8 31.3 428 11.7 54.8 1023.8 94.3 .354 .309

2023年 NPB 打撃成績

打率 試合 打席 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 盗塁刺 犠打 犠飛 四球 故意四 死球 三振 併殺打 長打率 出塁率 OPS
.2425 143 5336.9 4774.6 498 1151.7 198.8 18.5 104.2 1699.9 476.3 65.9 32.2 101.05 31.05 407 19.25 51.3 1035.8 98.25 .358 .3075 .6655

2024年 セントラルリーグ 打撃成績

打率 試合 打席 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 盗塁刺 犠打 犠飛 四球 故意四 死球 三振 併殺打 長打率 出塁率
.2452 143 5315.2 4755.5 460.5 1164.7 189 15.5 78.7 1620.7 442.7 57 28.2 115.2 27.5 375 29 43.7 1001.8 102.3 .341 .3047

2024年 パシフィックリーグ 打撃成績

打率 試合 打席 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 盗塁刺 犠打 犠飛 四球 故意四 死球 三振 併殺打 長打率 出塁率
.2407 143 5311.8 4735.3 479.3 1140.7 197.3 26.5 83.8 1642.5 456.5 79.7 31.8 106.2 34.7 384.3 17.3 51 993.7 94.8 .346 .302

2024年 NPB 打撃成績

打率 試合 打席 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 盗塁刺 犠打 犠飛 四球 故意四 死球 三振 併殺打 長打率 出塁率 OPS
.2429 143 5313.5 4745.4 469.9 1152.7 193.2 21 81.3 1631.6 449.6 68.4 30 110.7 31.1 379.7 23.1 47.4 997.8 98.5 .3435 .3034 .6469

2023年と2024年 NPB 打撃成績比較

指標 2023年 2024年 差分
打率 .2425 .2429 +0.0004
試合 143 143 0
打席 5336.9 5313.5 -23.4
打数 4774.6 4745.4 -29.2
得点 498 469.9 -28.1
安打 1151.7 1152.7 +1.0
二塁打 198.8 193.2 -5.6
三塁打 18.5 21 +2.5
本塁打 104.2 81.3 -22.9
塁打 1699.9 1631.6 -68.3
打点 476.3 449.6 -26.7
盗塁 65.9 68.4 +2.5
盗塁刺 32.2 30 -2.2
犠打 101.05 110.7 +9.65
犠飛 31.05 31.1 +0.05
四球 407 379.7 -27.3
故意四 19.25 23.1 +3.85
死球 51.3 47.4 -3.9
三振 1035.8 997.8 -38.0
併殺打 98.25 98.5 +0.25
長打率 .358 .3435 -0.0145
出塁率 .3075 .3034 -0.0041
OPS .6655 .6469 -0.0186

1. 打撃成績の変化とボールの影響

2023年と2024年の打撃成績を比較すると、いくつかの指標で顕著な変化が見られます。この変化の要因のひとつとして、ボールの違いが考えられます。

打率と安打数の変化

2023年と 2024年の打撃成績を比較すると、打率はわずかに上昇していますが、本塁打数と長打率が減少しています。このことから、ボールの反発係数が低下し、飛距離が出にくくなった可能性があります。特に、本塁打数の減少(104.2本から81.3本へ)や長打率の低下(.358から.3435へ)は、ボールの飛びにくさに起因していると考えられます。

このような変化により、各チームや打者はプレースタイルを調整せざるを得なかったようです。たとえば、得点が減少(498から469.9)したことや、四球数が減少(407から379.7)していることは、打者がより積極的に打つことを求められた結果である可能性があります。一方で、犠打の増加(101.05から110.7)や盗塁の増加(65.9から68.4)は、チームが小技やスピードを活かした戦略を重視するようになったことを示唆しています。

また、三振が減少(1035.8から997.8)していることから、打者がよりコンタクト重視の打撃を試みた可能性も考えられます。この変化は、長打を狙うよりも確実に出塁しようとする意識の変化を反映しているかもしれません。

総じて、2024年のボールの仕様変更が打撃成績に与えた影響は、パワーに頼る打撃から、より戦略的で細かいプレーを重視する方向へのシフトを引き起こしたといえます。これにより、打撃成績全体にわたる変化が見られ、チームの戦略や打者個々のプレースタイルにも影響を与えています。

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